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創立60周年・65周年構造実験学習会

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なぜ、構造実験するのか

社会に役立つ特許とかにつながればいいでしょうが、それが目的ではありません。
例えば、安全を確立する安全技術者は、安全衛生規則等を熟読遵守のみすればよいかと言うとそれだけではなく、事故事例から起こり得る危険予知能力を併せ持つことで、その現場にあった適切な指示を出すことができます。
同じように、品質技術者は、仕様書等を熟読遵守のみすればよいかと言うと、それだけでは補いきれないものもあるはずです。実際に、地震力などが加わると、この柱は、この梁は、この壁は、どういう挙動を示して、どう破壊するのかという能力を実験により併せ持つことで、適切な指示や提案を出せる品質技術者となります。

建築技術者の内、コンクリートのテストピースの破壊試験くらいしか経験していない人もいるのではないでしょうか。

当社は、実際の3分の1スケールの柱や梁の試験体を仕事の合間に作製し、皆で構造計算し、自社の敷地で破壊実験します。(加力荷重や全体変位のみだけではなく、鉄筋にどれくらいの応力がかかっているかを測定するために電気抵抗ゲージも貼り付けました。また、建築基準法と実験がどのようにリンクしているのか理解する為にミニ講義も交えます。)
まずは、創立60周年構造実験学習会として、建築基準法の考え方に従った安全な地震エネルギー吸収モード1種類と、危険な破壊モード2種類について破壊実験を行い、社員全員で共有しました。

そして、実験によって破壊された3つの破壊モードの梁を使って、「耐震補強して、どのように挙動が再生するか知りたい!」という社員の向上心に則した実験が創立65周年構造実験学習会のテーマともなりました。

通常の仕事との兼ね合いを考慮しながら、少しずつ社員が最も楽に時間を創れる時期に実験を行います。
他の施設を借りるわけでも、講師を呼ぶわけでもなく、自社の敷地に、鉄骨フレームを組んでジャッキ加力・デジタル計測するので、わずかな費用で無理もなく、自分たちの都合に合わせて実験ができるのです。

本当に社会から信頼される技術者になってもらうために、OJTや資格取得支援に加えて、構造実験は必要不可欠と考えています。
「どうなるのかなあ?」という興味から「なるほどこうなるのか!」という体験は技術者としての体感になり、工事管理の質を上げることに必ず直結します。

構造は難しいとか、どこかで理解できなくなればその先進めないと、懸念を抱く人もいるかもしれませんが、分からない部分は、「そういうものだ!」と割り切って先に進むことで、実験が終わると、後で疑問が解けることもあるのです。(当社ではそう考えるように勧めています。)
分かることを増やしていけばいいのだと思います。
理論で聞いた事や仕事を通じて学んだ事に加えて、実験を通じて感覚的に理解できたことも、技術者としての力量に加えてもらいたいと考えています。

   
   

【創立60周年構造学習会】試験体作成まで

   
   

【創立60周年構造学習会】試験体セット

   
   

【創立60周年構造学習会】実験風景

   
   

【創立65周年構造学習会】試験体補強の様子

   
   

【創立65周年構造学習会】実験風景

   
   
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