創立60周年は、お祝いではなく、お礼として「新たな覚悟に取り組む」との考えで、建築技術者としての新たな学びのスタートと位置付けました。

建築に求められることは、多岐にわたり、且つ、何一つ疎かにできないものばかりです。
ただ、その中で、敢えて言うならば、様々なご要望の根幹にあるのが建築物の構造的安心性と言えるのではないでしょうか。

違う言い方をすると、建築の安全性について建築技術者は、充分すぎる知識経験を持っておかねばならないという事でもあります。

1級2級建築士・建築施工管理技士などの資格としての建築構造の学びから、もう一歩踏み込んだ、建築構造の学びをＯＪＴの上に積み上げていくために、様々なタイミングで、社内学習会を重ねていく所存です。

創立65周年も、社外向けにも社内向けにも宴などは設けることをしませんでした。
長年事業を継続させていただいた事に対する「ご恩返しできる技術者集団」になる事を念頭に、65周年も構造実験の社内学習会を行いました。
5年ごとに、日頃の学びとは違うレベルの学習をすることが重要です。

この5年間に入社したメンバーに別時間割で一定の理論学習をした上で、全員で5年前の学習の振り返りと65周年で行う実験学習の各自理論を立てました。

地震力が加わって、構造物が破壊する様子を見た建築技術者は社会的には1％ほどしかいないはずですが、当社は100％の社員が目で見て、耳で音を聞いて、体感をすることができました。

こうした経験を、今後の品質管理にも活かしていく所存です。